注目アート展訪問レポート

サラリーマンコレクター 30年の軌跡 ~山本冬彦コレクション展~

~ アートコレクターのカリスマ、山本冬彦さん ~

山本冬彦さんは、1948年(昭和23年)石川県生まれ。東京大学法学部を卒業し、三菱レイヨン、大東京火災(現あいおい損保)、独立行政法人国立大学財務・経営センター監事を経て、現在は放送大学学園の理事に就かれています。その間会社勤務をしながら、30年以上毎週末ギャラリーを巡り、給与所得だけで1300点に及ぶ美術品を収集、若手作家を支援されてきました。そして個人コレクションの公開活動として個人や仲間とのコレクション展などを開催しています。

また、アートの啓蒙活動を盛んに行い、ビジネスマンやOLの勉強会向けに講演・アート講座を持つほか、初心者への画廊巡りツアーなども実施されており、2009年8月には「週末はギャラリーめぐり」(ちくま新書)という書籍を発行。なんとなくよく分からない、とっつきにくいイメージの有るアートの世界の入門書として多くの支持を集めました。

そして自らを「アートソムリエ」と呼び、多くの人たちにアートの面白さや、自分で好きな作品を選んで買う楽しみ方を紹介したり、さまざまな疑問にアドバイスしてきました。

そんな冬彦さんのコレクションを一堂に集めた、自身最大規模の~山本冬彦コレクション展~が、2010年1月14日~2月21日の期間、新宿区大京町にある佐藤美術館にて開催されました。

取材で訪れた当日は、冬彦さんと若手作家数名の座談会イベントがありましたが、会場は満員御礼で立ち見席もぎゅうぎゅうになるほどの活況でした。ここには沢山のコレクター、美術業界の方が訪れていらっしゃるようで、展示作品を鑑賞することはもちろんのこと、「山本冬彦さんが集めた」作品であることへの興味が強くあったように感じられました。

無名な若手アーティストの展示会や、その作家を紹介するイベントに、これだけのお客さんが参加するという事実は私にとっては非常に衝撃的で、山本冬彦さんのコレクターとしてのカリスマ性を強く垣間見た気がします。

-------------- contents ----------------------------------------------------
【Part-1】 ~ アートコレクターのカリスマ、山本冬彦さん ~
【Part-2】 ~ 情報のない美術展 ~ 
【Part-3】 ~ トークショー コレクターと若手作家について ~
【Part-4】 ~ 山本冬彦さんからメッセージ 「アートを買うことが当たり前の世の中へ」 ~
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