次世代を創る若手企業家を発掘クローズアップ—NEXT ENTREPRENEUR 2009 AWARD

20090110_モバキッズ西嶋

株式会社モバキッズ 

代表取締役 西嶋 悠加乃氏

(1985年生 出身)

【会社概要】

設立 2007年4月

資本金 10万円

社員数 2名

URL  http://www.mobkids.jp/

【事業概要】

モバイルサービスの企画・開発・運営・コンサルティング業。今後は、「モバイルeラーニング構築ASPサービス 『モバ勉』」など自社サービスの開発に注力していく。


【起業への意識/きっかけ】

大学に入学する一ヶ月前、「何か始めてみようかな」くらいの軽い気持ちで入ってみたのが、経沢香保子さんが運営していた「女性起業塾」。浪人を1年間していて毎日家でこもっていた不安から、 「少しは人の中に出て行かないと」と思っていたくらいで、その際は特に起業という言葉をそんなに意識して入ったわけではありませんでした。ただ漠然とはビジネスに興味を持っていましたし、二 十代で起業し家庭と仕事を両立しながら会社を経営している経沢さんに憧れを持っていたのだと思います。


大学時代は、いろんな場所に出かけさまざまなことに関わってきました。経済系情報誌のライターをしたり、高城幸司さんの設立したセレブレインという会社で起業家のセミナー運営やメルマガ発行のお 手伝いさせていただいたり、そして「大学生のためのビジネスコンテストKING」のスタッフをしたり、そのKINGの先輩である、ユーグレナの出雲社長のところで働いたり。

その中で終始一貫して決めていたのは、仕事の内容よりも「この人すごい」と感じられる人のもとで働くことでした。仕事の内容ではなく、仕事への姿勢を学べたことがとてもよかったと思っています。

そして起業に向けて大きなポイントだったのが、2007年4月に創刊した「colors」というフリーペーパーです。このフリーペーパー自体は、「生きる上でのロールモデルがなかなか身近にいないな」という思いから、そういう人を探し出して広く知ってもらいたいというコンセプトで立ち上げたものですが、この製作過程ので、企画・営業・編集・経理それからスタッフや社会人とのお付き合いの仕方など、そういうものが会社を動かすのと同じだなって思って、一気に起業が身近になったんです。

そして「colors」を創刊した直後くらいに、会社を起業することになりました。ただそのころのビジネスへの興味は、組織を作ること、会社の利益を生み出すと言うことへの興味が中心で、具体的なビジネスモデルがあったわけではありませんでした。


【現在の主な事業とその特徴】

会社を立ち上げて何をしようかと考えて、自分にできることをいろいろ書き出してみました。先ほどもお話したようなフリーペーパーの編集や映像などが私の得意分野でそういうことをいかそうかとも考えました。でも学生起業家という言葉にとらわれずにビジネスにできるものや、今持っている自分のリソースで考えるより、将来もずっと関わっていきたいことや社会的ニーズの高いことをしようと考えて、モバイルの領域で事業を立ち上げようと思ったんです。

私自身は技術はそんなに詳しくなかったので、技術は取締役の田村を主体に任せ、私は営業中心にビジネスのスキームを創っていくことに注力し、役割を分担してきました。

そして企業のモバイルサイト、SNSの構築、キャンペーンサイトなどを受託しながら地道に事業を続ける中で、やはり自社オリジナルのソリューションやメディアを持っていきたいという思いが強くなってきました。

そこで2008年4月に世に出したのが、モバイルを使ったeラーニングシステムの「モバ勉」です。これは、eラーニングの仕組みをモバイルで提供したい法人様向けの、システム構築を支援する独自のソリューションです。
受験生にとって時間は非常に貴重で、絶えず勉強時間に不足している状態だと思いますが、でも「あらたまった勉強時間」をまとめてたくさん取ることが難しくても、隙間の時間を活かせばまだまだ有効に勉強できるはず。そこで便利で気楽でいつも手元にある携帯を使った勉強の仕組みを作りたいと思ったのです。

これは、塾・予備校・学校・出版社・自動車教習場など学習商材を扱う企業だけでなく、お店や企業のアルバイト教育や社員研修などあらゆる場所でご活用可能なものだと思っています。

この「モバ勉」のシステムの特徴は、フラッシュの自動生成システムが備えられていることが第一にあり、これによって非常にデザイン性高くサイトが作られ、ご覧いただくとわかるんですがサイトの動きも全くストレスなくスピーディになっています。

また問題の出題をコントロールすることもできます。間違った問題に連関性を持たせ、集中的に苦手な問題を出させるようにしたり、より効果的な学習のプログラムを作っていくことができます。もちろん管理画面も充実させていて、問題毎の正誤率など、指導側が生徒の学習過程をしっかり把握でき、的確なアドバイスをできるような情報を提供しています。

費用としては、月額基本使用料5万円※という格安でASP提供させていただいています。この値段で、メール配信数や問題登録数が無制限というのが特徴です。※この料金設定は50人の登録
まで。51人以降は、5千円/10人/月が別途かかります。

多くの企業や教育機関に導入いただき、勉強の新しいスタイルとして世の中に広めていきたいと思っています。


【将来ビジョン・事業の社会価値の追求】

私たちが出しているサービスはすべて「自分たちが使いたいか」ということが基準になっています。

例えば前述のモバ勉も、私たちが受験時代になかなか隙間時間を有効活用して勉強ができなかったという不満から生まれたサービスです。このように世の中のマイナス面を解消するような事業や、多くの人が便利だな、楽しいなと思ってくれるようなサービスをこれからも作り続けていきたいと思っています。

また現時点ではまだオープンにしにくいのですが、あるコンテンツに特化したメディアを立ち上げようと準備しています。これは最初から海外展開を視野にも入れています。今までに無いようなマーケットを創ることであったり、新しい社会のスタンダードを自らの手で創り出すことが目標ですね。

まだまだ今はその入り口に立ったかどうかという段階でしかありませんが、これからも私たちらしい事業を新たな可能性を求めて展開していきたいと思っています。